仕事に対する私の考え(「スピーチライター」という職業について)

近藤圭太こんにちは、「結婚式スピーチ作成即日納品.com」代表
スピーチライターの近藤圭太です。

開業以来1300名を超えるクライアントの方とやり取りし、「専業のスピーチライター」として活動してまいりました。

独立した職種としての「スピーチライター」としては、アメリカのバラク・オバマ大統領のスタッフである「ジョン・ファブロー」氏や、安倍総理の原稿を手がける「谷口智彦」氏が有名ですが、私のクライアントは政治家ではなく、経営者や医師、弁護士や司法書士などの士業の先生、その他にも色んな立場の方がおられます。

学生時代から本を読むのが好きではありましたが、系統だった学問としての文章を学んだことはありません。しかし、天性のボキャブラリーのセンスと、文章の前後関係や構成を判断する力には長けていると思います。

ありがたいことに、著名な結婚ジャーナリストひぐちまり先生からも「推薦の声」をいただいております。

「自画自賛」だとお叱りをいただくことのないよう、「裏付けのある自信」がある旨、念のために申し添えておきます(笑)


「スピーチライター」は潜在的なニーズのある仕事です。


「変わった仕事をしていますね」

私の業務内容を説明すると、よくこんな言葉が返ってきます。

しかし、私のクライアントにはリピーターも数多くおられます。しかも、ご依頼は結婚式のスピーチだけに留まりません。

クライアントの個人情報の絡みがありますので、詳細は書くことができませんが、「PTA会長の挨拶」や「選挙の応援演説」さらには、「各種記念式典のスピーチ」などの代筆も行っております。

今、この記事を読んでいる皆様の中には、「文章を代わりに考えてもらう」ことに対して、後ろめたさを感じている方もいるかも知れません。

しかし、「進むべき方向」が間違っていなければ、自分の足で歩こうが、新幹線であろうが、飛行機を使おうが一切構わないのと同じく、「協力者の力を借りる」ことは全く問題となりません。

大切なのは自分の思いを伝えようという意志、すなわち「目的地」が明確になっているかどうかであり、一番いけないのは「決断」を先送りし、自らが負うべき責任を他に転嫁することだと思います。

日本の歴史においても、優秀なスタッフが「代筆」してはいますが、「その人の言葉」として広く世に知られ、語り伝えられている言葉が多くあります。

たとえば、終戦時、昭和天皇がラジオで朗読された『玉音放送』の詔勅は、原案を官僚が起草し、内閣の各大臣が文章を修正、最終的には陛下ご自身も手を加えられ、完成させています。

そして、『日本海海戦』における「~本日天気晴朗ナレドモ波高シ」の電文は、東郷平八郎の意を受けた海軍の参謀が考え、東郷の許可の元に発信されています。

さらに、総理大臣であった池田勇人が、日本社会党の浅沼委員長に対して国会で行った追悼演説などは「名文」として語り継がれていますが、文章を考えたのは秘書官です。

今ご紹介した「代筆」に共通して言えることは、優れたリーダーの「考え」を深く理解した人が文章を考え、リーダーの「決断」を経て世に出ていると言うことです。

「代筆」する人間が、ただ一点手伝うことができないのが、まさしくこの「決断」であり、言い換えれば、「代筆」とは「クライアントの決断を後押しする仕事」であるといえます。


「決定力」の有無が、単なる「ライター」と「スピーチライター」の差


自己紹介の部分で、私が文章力を実務経験のみで習得した旨を説明いたしました。

もとより、どの分野においても「地道な努力」や、時には「体系化されたノウハウを学ぶ」ことは必要です。結婚式のスピーチにおいても、ある程度の決まった構成や、使ってはいけない言葉などがあります。

しかし、「人の心を掴む文章」に仕上げるためには、ライターの持つ「天性の勘」が大きく影響していることも事実です。

文章の作成において、個人の努力では、いかんともしがたい「壁」を超えるお手伝いをするのが、「スピーチライター」の本分であるといえるでしょう。

これを分かりやすく例えれば、サッカーの試合における「決定力」を持ったストライカーの存在といえると思います。

「パス回し」や、状況を想定した「クロスプレー」の練習をすることは、いわば結婚式スピーチにおける「文章の組み立て」や「冒頭や結びの定型文」を頭に入れることといえるでしょう。

そして、反則を取られないように「基本的なルール」を理解しておくことは、使ってはいけない「忌み言葉」を理解することになるかもしれません。

しかし、「点を取る」すなわち、「聞く人に『なるほど』と思ってもらうフレーズを生み出す」ためには、時には相手チームの裏をかく「トリッキーな動き」や「絶妙のキラーパス」が必要になります。

しかもそれは、ゴールを決めるための「必然性のあるプレー」でなければ、単なる「滑稽な仕草」に過ぎなくなってしまいます。

やたらとオーバーアクションな自己陶酔のメッセージや、手垢にまみれた陳腐なフレーズを連発するリスクを回避しながらも、「着実にゴールネットを揺らす」ことが「決定力」の求められるスピーチライターの仕事といえるでしょう。


「スピーチライター」のもう一つの条件は「対話力」


先に書いた、昭和天皇、東郷平八郎、そして池田勇人はいずれも「大きな組織」の中に身を置いている人物であり、常日頃から「自分の考え」を部下に伝え、目的やビジョンの共有化を図っております。だからこそ「代筆」であっても、「自らが生み出した言葉」としての説得力を持つことができるといえるでしょう。

しかし、「外注のライター」となると事は簡単に進みません。

私のクライアントにも、過去何件もの「代筆業者」にスピーチを考えてもらったものの、満足のいく原稿が得られなかったという方が何人もいらっしゃいます。

限られた時間の中で相手の考えをくみ取り、「成功するためのスピーチ原稿」を完成させるには、まず「面談」もしくは「電話」で直接やり取りをするというのが最低条件です。

その上で、「クライアントの要望」と「プロとしてのご提案」の「すりあわせ」を行うことが必要になってまいります。

ともすれば「自分の言いたいこと」が全面に出てしまいがちな結婚式のスピーチですが、新郎新婦の状況を考えれば、「一歩引いた表現」にしなければならないことがあります。

一つ例を挙げれば「勤務先の紹介」ですが、下手をすると「あの社長、会社の宣伝をしにきているのか」と思われるリスクがあります。ただし、業種によっては「一般の人には知られていない仕事」である場合もあり、説明が足らなければ「どんな会社に勤めているのかわからない」と首をひねられてしまうことも起こりえます。

新郎新婦や周囲の人との人間関係や想定される「場の空気」を考慮し、「成功するための」、状況によっては、リスク回避を優先させた「守りの姿勢」でスピーチを考え、クライアントにご提案するというのが私の基本姿勢です。

さらに「このままではクライアントが恥をかいてしまう」と判断したときには、ストレートに自分の意見を述べることもありますが、十分にやりとりし、信頼関係を築いてから考えを伝えるようにしております。


「スピーチライター」は泥臭い世界ですが、社会に必要な仕事です。


一般的には認知されていない「スピーチライター」という職種ですが、私自身、「天職」と感じております。

いずれ、蓄積されたノウハウを広く世の中にシェアしていき、一つの「産業」といえる規模まで発展させてまいりたいとも考えております。

人様の貴重な人生経験に学ばせて頂きながら、その上で「言うべきは言う」責任感と勇気を持って仕事に臨んでまいりたい。

結びにこの思いをお伝えし、私からのメッセージといたします。



 



   

Copyright(C) 2017 kekkonshikispeech-sakusei-sokujitsunohin.com All rights reserved.