「情報が少なくてすいません」

私のクライアント様の多くが、電話取材を始める前に口にされる言葉です。
ですが、ご安心ください(笑)

原則、電話取材に先立って、特別に情報を集めていただかなくても大丈夫です。
情報の多い少ないは、必ずしも「スピーチの品質」と比例しません。

クライアント様の思いを代筆するという立場からすれば、「情報が少ない」ということも、「新郎新婦との人間関係」を推測する上での「貴重な情報」となります。

例えば、新郎が直属の部下で、本人のいいところも悪いところも知っている係長のスピーチと、話をしたのは採用時の面接ぐらい、後はたまに廊下ですれ違ったとき、「●●さん元気ですか、がんばってね!」と新婦に声をかける社長の主賓あいさつとでは「話の方向性」は違ってまいります。

極端な話、日頃接点のない会社の役員などが、微に入り細に入り新郎の人となりや普段の仕事ぶりについて、「細かすぎる」話をしたとしても、暖かみのこもった「メッセージ」とはなり得ないことがあります。

電話取材の際は、「知っていること」を「ありのまま」語っていただければ結構です。

取材のやり取りの結果、「この事柄については、もう少し踏み込んだ方がスピーチの完成度を高めることに寄与する」と判断した場合には、追加情報をお願いする場合もありますが、ごく少ないのが実情です。

ただし、一つだけ「例外」があります。

結婚式においては、「コミュニケーションを取ったことがゼロに近い相手から、立場上スピーチを依頼される」ということがあります。

例外として以下の方だけは、情報収集をお願いします。(可能な範囲で)


<主賓挨拶の方で「直属の部下でなく、話をした機会すら無かったので、本人のことをほとんど知らない」という方>


※事前に直属の上司である中間管理職の方にリサーチしておくとよいでしょう。
1.普段の仕事ぶり、評価
2.人となり
3.パートナーとの馴れ初め


<親族の挨拶で「数十年来会っていない」「結婚式が久しぶりの再会」など>

※事前にお電話などで、ご両親にリサーチしておくとよいでしょう。
1.生い立ち
2.親から見た性格
3.仕事ぶり(知っている範囲で結構)


<その他の全ての方(主賓挨拶 本人と接点あり)、友人、両親謝辞、新郎謝辞、花嫁の手紙 など>

特別な情報収集は必要ありません。「ありのままの思い」「知っていることだけ」をざっくばらんに取材の際、お話しいただければ結構です。


私、近藤がどのようなことを考えながら電話取材を行っているのか。


あまり強調されないことですが、結婚式は華やかなイメージがある反面、デリケートな対応が求められる「外交の場」でもあります。

基本的には「自分がいいたいこと」ではなく、「相手の立場を考えて」話の内容を考えるのが正解ですが、その反面、あまりにも「社交辞令」的な話に終始しても「無味乾燥」なスピーチになってしまうと思います。

「クライアント様の思い」がガソリンであるとしたなら、「いっていいこと」と「悪いこと」の見極めを行うことは、ハンドルやブレーキであるといえるでしょう。最終的に「進むべき方向」を決断されるのはクライアント様ですが、適切なサポートができるよう対応してまいりたいと考えております。

ただ、電話取材の段階では、「本音モード」で新郎新婦の「いいこと」も「悪いこと」もありのままお話しいただく方が助かります。

納品後のやり取りにおいては、「プロとしての観点」から「第三者としての注意点」を申し上げることもありますが、「原稿作り」や「練習」の段階では、基本的に「失敗」はあり得ません。

子供に取っての安全な場所である「砂場」をイメージしながら、近藤にありのままの思いを語っていただければ幸いです。皆様と有意義な「語らい」ができるのを楽しみにしております。





   

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