こんな電話取材をやってます

ご紹介した結婚式スピーチは、当サイトがオリジナルで作製したスピーチです。又、著作権法により保護されております。内容の一部、並びに全体を当サイトに無断で引用、転載、利用されることは堅くお断り申し上げます。

以下、電話取材の様子を再現しました。お聞きになってみて下さい。 (登場する名前、組織名、状況設定はすべてフィクションです)

スピーチ作製前取材
(基本的なお考え、状況の聞き取り)
スピーチ納品後取材
(修正箇所、ご要望の聞き取り)

大阪市内で治療院をしている鈴木治療院、鈴木浩先生。

今回は、部下である中村先生(31)がご結婚されるにあたり、主賓挨拶を行うとのこと。

スピーチ作製前取材(基本的なお考え、状況の聞き取り)

【スピード代筆.com 近藤】「今回はどのようなお立場でスピーチをされますでしょうか?」

【お客様 鈴木先生】「主賓挨拶です」

「その方とのご関係は」

「職場で働いてくれている男性のスピーチです」

「どういった関係のお仕事でしょうか?」

「大阪市内で治療院をしております」

「新郎新婦のお名前と年齢をお願い致します」

「中村(和也)さん。31歳、裕子さん27歳です」

「新郎の中村様は勤められて何年になりますか?」

「4年になります」

「仕事の中でのエピソード等、お人柄がわかるようなお話をお願いできますでしょうか」

「中村先生は、患者さんとざっくばらんにお話しされ、すぐ仲良くなる方です。治療の技術も一流、信頼されています」

「もし、差し支えなければ、治療中のエピソードを教えて頂けますか?」

「中村先生は、カイロプラクティックを専門にされています。骨の矯正等を行う治療です」

「はい」

「それで……、治療の技術もいいので……、うーん……、そうですね……」

「つまり、見立てのいい先生ということですね」

「そうですね」

「(その上)人当たりがよく、患者さんが『また、治療を受けに来ようかな』と思われるような方であるということでしょうか?」

「そうですね」

※多く語られる方、口数の少ない方、お客様によってタイプは様々であるが、この鈴木先生は余り多くを語られる方ではないなというのが、近藤の受けた印象。

この時点で、直感的に近藤が感じていることは、この案件においては、少ない情報量でいかにイメージを膨らませ、スピーチの全体を構成していくことが必要になるのではということ。やり取りは、予想通り進んでいく。

「ちなみに、治療院で旅行に行かれたり、忘年会はされますでしょうか?」

「旅行は年一度あります」

「その時のエピソードをお願いできますでしょうか?」

「中村先生は飲むのが好きな方です。お酒が入ると上機嫌になり、踊ったり、服を脱いだりと、楽しい一面を持っています」

「明るく楽しく振る舞う、ということですね」

「そうですね」

「一般的なスピーチの形ですが、最初のご挨拶のあと、エピソード紹介、贈る言葉という流れが多いです」

「この贈る言葉ですが、いろいろなパターンがあるのですが、昔の人の有名なお話を引き合いに出す。あるいは、鈴木先生ご自身の経験に基づくアドバイスなどといったパターンがあるのですが、ご希望のパターンはありますか?」

「そうですねぇ……(新郎新婦の)胸に刺さる、ずっと、覚えておいていただけるような言葉がいいんですかねえ……」

「何十年語った後に、ご夫婦の生活の中でいろんなことがあったとしても、『あの時の言葉を思い出してがんばっていこう』そういう風なお話がよろしいですね」

「はい」

「失礼ですが、先生ご自身、新郎とはおいくつ離れておられますでしょうか?」

「私が九つ上になります」

「わかりました。それでは、『何十年経った後でも心に残るメッセージ』この方向性で考えていきたいと思います。どういった形がよろしいですか?」

「昔の……、先人の方の言葉がいいと思います」

「ちなみに、いろんな本を読まれたりしたことはございますか?」

「特には、読んでないですね」

「尊敬されている方はいらっしゃいますか?」

「尊敬している方はたくさんいます。ただ、『この方』という人は特にはおりません」

「今、大河ドラマの『龍馬伝』が話題になっていますが、幕末の時代で『この人はなかなか素晴らしいな』そんな方が、もしいらっしゃったら、教えていただけますか?」

「特にはないですね」

「わかりました。それではざっくばらんにお話しさせていただきまして、先生のお考えをお聞きしたいと思います。このお仕事をされてまして、先生ご自身が一番やりがいを感じるときは、具体的にはどの様な時になりますでしょうか?」

「そうですねぇ……、辛いお顔で来院された患者さんが、少しでも楽になったといって帰っていただければ、やらせていただいてよかったなと思いますし……。結果がわかることが一番ありがたいですかね」

「来られた方(患者さん)が元気になって帰っていただくということですね」

「そうですね」

「……わかりました。今ちょっとお話をお伺いして、イメージが一つ湧いてきたんですが、幕末に緒方洪庵というオランダ医学の有名な先生がおられまして、『医者は患者のために存在する。自分の名誉やそういう物は求めるな』ということをいわれているんですが、今、先生からお伺いした内容を踏まえまして、現代風にアレンジしながら、お仕事の内容に絡めまして考えて見ようと思うのですが」

「そうですね」

※実は緒方洪庵のエピソードを引用することは、最初のやり取りから考えていた。しかし、医療関係者の方であるからといって、機械的にそれをご提案したとしても、理解が得られるかどうかはわからない。

結果的には、内容にご満足いただき胸をなで下ろしたといった所であるが、「自分自身の考えがまとまっていない」方もお客様の中には多くおられる。意見をお聞きする、あるいは、ダメ出ししてもらうためにも、このような対話のプロセスは必ず必要になってくる。

「修正は何回でもできますので、イメージにあわない時は仰って下さい」

「最後に。あまり固い内容は嫌がるお客様もいらっしゃいます。全体的に、どの様な文体、どんなトーンで進めていけばよいでしょうか?」

「そうですね。新婦のお友達には若い方もいらっしゃるので、どっちかというと堅くない方がいいですね。ゆるめるところは、ゆるめていただいて最後に締まるような感じにしてもらえればありがたいですね」

「わかりました。全体的には和やかな雰囲気で、最初のご挨拶と結びの言葉は締める。このようなイメージでよろしいですね」

「はい」

「後、先生からご質問等はありますでしょうか?」

「今の所はありません。いい作品を作っていただければ……、(それで結構です)」

「また、何かありましたら、随時、携帯電話にご連絡いただければ、内容に反映させていただきます」

※この鈴木先生は、どちらかといえば「体育会系」の方ではないかと感じた。そのようなキャラクターをイメージした。

前述したように、数多く情報を得られた案件ではない。「言葉のテンポ」「全体のムード」でそれをカバーしつつ、「水増し」の印象を聴く人が持たないように代筆を行った。

お客様によっては、他のエピソードがないか、より踏み込んで取材を行うこともあるが、鈴木先生の口調、雰囲気から、それは逆効果になると判断した。

作製したスピーチは以下の通りです。

結婚式スピーチ作成例 1

結婚式スピーチ作成例 2

結婚式スピーチ作成例 3

結婚式スピーチ作成例 4

ただいまご紹介いただきました、鈴木浩です。

この度は中村和也さん、裕子さん、ご結婚、誠におめでとうございます。

また、ご臨席されておられます、ご親族並びに、ご友人、知人の方々に一言、ご挨拶申し上げます。本日は誠におめでとうございます。

新郎新婦のお二方、(ご両親)、どうかご遠慮なく、お掛けになって下さい。

中村先生は、私の治療院で主にカイロプラクティックを担当されています。わかりやすく言えば、体の歪みを整えることによって、患者様に元気になっていただく。こんなお仕事をされています。

そして中村先生は、患者様の体だけではなく、心も明るくすることが出来る名人でもあります。ざっくばらんな中村先生の話に、患者様は心を開いて、すぐに仲良くなります。

聞き上手で、人当たりがよく、そして、見立てがいい中村先生は、当院にはなくてはならない人です。この場をお借りしまして、一言、お礼をいわせていただきます。中村先生、いつも、前向きに、明るく、仕事に取り組んでくれて、本当にありがとうございます。これからも、よろしくお願いします。

「また、治療を受けに来たい」患者様の姿を見ていると、そういった思いが伝わってきます。そして、「鈴木治療院に来ていただいて、ありがとうございます」中村先生からも、こんな思いが感じられます。

世の中には、患者様を「上から目線」で見てしまう先生もおられます。中村先生の場合は、そういった人とは違い、「同じ目線」で向き合っていこうという姿勢が感じられます。体のどこが痛いのか? いくら治療法が発達しても、患者様自身にしかわからないことが多いのではないでしょうか? 患者様が自然なやり取りの中で、本音を話してくれるようにすることが、私たち医療に携わる者の役目ですが、中村先生はその意味で、「心のドアを開ける鍵」を常に持っていると思います。

「いろんな鍵を持つ男」中村先生ですが、今回、裕子さんとの結婚をお聞きし、「なるほどな」というのが、私の感じた思いです。仕事でも、プライベートでも一生懸命な中村先生。今日のこの日を迎えられたことを私自身、本当に嬉しく思っております。

ここで、中村先生と裕子さんへのはなむけとして、ある一人の生き様を通し、簡単にお話させていただきたいと思います。

幕末のオランダ医学の先生で、緒方洪庵という人がおります。

作家の司馬遼太郎さんが、小学校の教科書に書いた「洪庵のたいまつ」という文章があります。その中に、とても心を打たれる一文があります。ご紹介させていただきます。

「医者がこの世で生活しているのは、人のためであって自分のためではない。決して有名になろうと思うな。また利益を追おうとするな。…そして人を救うことだけを考えよ」

緒方洪庵は、あふれる才能に恵まれながらも、患者や弟子育成のために一生を捧げた、素晴らしい人です。お二人の立場に、この言葉を置きかえてみるならば、

「中村先生と裕子さんのこれからの生活は、お互いのためであり、周りの人たちの幸せにも通じるものである。相手に尽くしていく。このことを忘れなければ、いい人生が必ず開けていく」といえると思います。

共に学び、時に元気がない時は、お互いの苦しみを取り除き、周りの人たちにも尽くしていく。どうか、中村先生と裕子さんにおかれましては、この「洪庵の思い」を生涯忘れることなく、いい人生を歩んでいって下さい。

本日は、誠におめでとうございます。


 



   

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