スピーチライターの近藤圭太です。
「安全は全てに優先する」
よく言われることではありますが、人は得てして「華やかな成功」に目を奪われがちな物です。
「慣れによる事故」を防止し、「陰の力」となって会社に貢献しているスタッフのモチベーションを高めるにはどうすればいいか、新鮮な切り口で朝礼の例文を考えてみたいと思います。
【例文】
皆さん、おはようございます。
本日7月24日は、初めて月面への着陸に成功した「アポロ11号」が無事に地球に帰還した日です。1969年のことでした。
ケネディ大統領は、1961年の5月、このような演説をしております。
「私は我が国が、この10年間が終わるまでに人間を月面に到達させ、なおかつ安全に地球に帰還させることを約束する」
重要なのは「人間を月面に到達させる」と言うだけではなく、あわせて「安全に地球に帰還させる」と約束していることです。
目に見える結果にこだわることは大切でありますが、同時に失う物が大きければ、逆にマイナスになってしまう。おそらくケネディ大統領は、このことの重要性を深く理解していたのではないかと思います。
優れた指導者はプラスの面とあわせて、マイナスの部分にも目配りをしております。
どうか皆さんも、大切な仲間や皆さん自身の安全には十分気をつけ、その上で大きな成果を出せるよう業務に励んでいただきたいと思います。